#4 知識・情報・アイデアを生み出す人たちに必要なこと
思考して
自分で考えて判断して、
「このように、情報を整理できた」
「こんなアイデアにまとまった」
「こんな企画はどうだろう」
と、「物」ではないモノを生み出すことが自分の役割、自分の仕事
という働き方をしている方は、自分も含めて多くいらっしゃると思いますが
100年前には一般的な働き方ではありませんでした。
このような働き方をする人たちを「知識労働者」と呼びます。
知識労働者の歴史は浅く、第二次世界大戦後の誕生と言われています。
自分が知識労働者だとしたら
自分が生み出した、知識やアイデア、情報だけで
世の中の人のしあわせに貢献するのは難しいです。
アイデアのままでは、必要な人に届きにくいからです。
必要な人が使いにくい形だからです。
生み出されたアイデアを、他の人がインプットとして活用し、さらに別のアウトプットを生み出してくれれば。
そんな、インプットとアウトプットによって、最終的に、「必要な人が使える形」を生み出し、使われやすくなります。
自分の仕事や役割が、知識やアイデア、情報を生み出すときは、
「この知識アイデア情報は、誰に渡せば、お客さんが結果的に喜んでくるのか。誰に活用してもらえばいいのか。」を、
自分で考えてみます。自分が生み出したものは、使ってもらってなんぼです。
「使ってもらってなんぼ」なんだけれども、そこを欲が邪魔します
「これは名案だ!」「すごいじゃない!」「独占したいかもしれない」という欲です。
「使ってもらってなんぼ」の心を忘れずに。
知識労働者が生み出すのは、知識、アイデア、情報である。それら知識労働者の生産物は、それだけでは役に立たない。それらのものが意味をもつためには、他の知識労働者がインプットとして使い、何らかのアウトプットを生み出してくれなければならない。
P.F.ドラッカー著 「経営者の条件」