#25 必要な時間の誤算

今日の自問は
「『たくさんの隙間時間の合計時間で、やろう』と思っていないか?」
です

以前の投稿で、学生の頃、通学電車の車内で数学の問題を解いていた、と話しました。立って本も読めないくらいに混雑する急行電車ではなく、わざわざ各駅停車を選び、座って通学していました。時間は30分くらいでしたが、乗車直後と到着前を除くと使えるのは時間にして20分くらいだったと思います。
この間に解けた問題は小さいものだと4~5問、小さいものだと2~3問くらいだったと思います。
通学車内で解く問題は2回目や3回目以降のトライの物に限定していました。初めての問題を電車内で解くことはなかったです。

この時の時間の使い方の経験が今になって役に立っています。

「細切れ時間や隙間時間にできることは、初めてのことじゃないこと。自分にとって新しいことじゃないこと。」と限定しています。
新しいことは、まとまった時間を必要とします。内容が重かったり深かったりすると、まとまりの大きさも数時間や半日では収まりません。
初めて作る料理は時間に余裕のある休みの日にまわし、朝の短い時間帯は、だいたいいつも同じ物を作る、というようなこともしています。

隙間時間や細切れ時間でできることか、まとまった時間が必要なことか、自分の中での判別が大事です。

創造と変革は時間に対して膨大な要求を突きつける。短時間のうちに考えたり行ったりすることのできるのは、すでに知っていることを考えるか、すでに行っていることを行うときだけである。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」