Vol.496 「すでに起こった未来」と「すでに起こっているもの」は違う

本日は

#496 それはすでに起こっているのではないか?という問い

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

機会とは、遠くにあるものでも曖昧模糊たるものでもない。しかしまず初めに新しい事態を認識しなければならない。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p243~

 多くの人が認識できる事実や事態は、厳密に言えば「すでに起こった未来」とは言えません。多くの他の企業がその状況から自社事業について何らかの対応を始めており、これを自社事業にとっての機会とは言えないからです。

 機会は身近なところに存在していたとしても、すでに何らかの変化が確実に起こっているわけではありません。価値観変化の小さな兆しや新しい知識の誕生を前に、「これから起こる変化は社会を確実に変えるだろう」と認識が、自社にとっての事業機会を見つける機会となり得ます。また、「これこそ待っていたものだ」と意図的に変化を作ってしまうのも違います。

 今日は、すでに起こった未来を見つける、ということについて、今一度考えてみる日です。