Vol.493 想定外の領域に目を向ける

本日は

#493 「ほかの市場だから」と除外しない

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

第三の領域は、ほかの産業、ほかの国、ほかの市場である。これらのものに目を配り、「われわれの産業、国、市場を変える可能性のあることは起こっていないか」を考えなければならない。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p237~

 1950年代、戦後間もない日本では国民全体の所得がこれから上向く見込みはあっても、豊かな国では無かったと言います。その中で販売され始めたテレビ。当時は非常に高価格で、特に農家などでは購入されないだろうと製造メーカーは考えていたそうです。農家を市場と考えていなかったと言えます。

 しかし、テレビの存在が知られ、価値が広まると同時に、所得からすれば高すぎるテレビが購入されていったということです。

 自分達の市場とは想定していなかったとしても、幅広く支持されるということがあり得ます。時間差もあるかもしれませんが、ほかの市場も候補たりうると柔軟に捉えられるかどうかが大切です。スマートフォンも発売当初は高齢者を想定しては居なかったかもしれません。

 今日は、ほかの市場や、ほかの国、ほかの産業について目を配ってみる日です。