Vol.31 人を増やしたのに足りなくなる時間

#31「関係する人が多すぎて、お互いの仕事を邪魔していないか?」

「船頭多くして船山に登る」ということわざがあります。

大勢の人と一緒に活動をする時や、大勢の人達が一緒に何かを運営しているとき、このことわざが頭をよぎることが何度もあります。

専門的な知見を持った人や経験豊富な人がたくさん集まり、指示系統が確立されていない場面では、「てんやわんわ」状態。
人が多ければイイってもんじゃないな、と思わされます。

作業労働の世界では、人力が多ければ多いほど作業量も増え、生産性が上がります。

ですが、知識労働の世界では、プロセスの次の人に成果を供給することが必要になり、一から目的や趣旨の説明をしたり、理解ができない場合は対応も必要になります。供給プロセスの数が多いほど説明の機会も多くなり、摩擦が生まれる可能性も高い。人同士なので、「そんな言い方しなくても」とか「アイツは生意気だ」とか反目が生まれる場合も。

手元の仕事を楽にするために、自分の時間をつくるために、仕事を任せる人を多く頼みすぎると、かえって時間の浪費につながってしまうとも考えられます。その人たち同士の間でも時間が浪費されているかもしれません。

人手不足の時代なので仕事の現場では「人が多すぎる」ことはあまりないかもしれませんが。

イベント運営やボランティア活動では、大いにありうることかもしれないな、と思います。

相手の時間を奪わないためにも、互いの仕事を邪魔をせず、協力し合って成果をあげられる関りを大事にしようと思います。

スマートな組織では、衝突することなく動く余地がある。始終説明しなくとも自分の仕事ができる。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」