Vol.258 「ゆっくり」で良いから基準は高く設定する
本日は
#258 基準は高く設定しておかなければならない
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
基準を低くしてスタートすれば、やがて高くなるということは決してない。「ゆっくり」と「低い」は意味が違う。新人に新しいことをやらせるには、ゆっくりでよい。間違いもある。しかし基準は高くしておかなければならない。
P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」
毛筆の習字は、先生の書いたお手本と自分達が書いたものの完成度の違いが明らかです。
壁一面に並べて掲示された作品を見ると、自分の字体やバランスの悪さが一目瞭然に。ちょっと上手に書けたと思っても、やっぱりお手本はさすがです。
お手本のように書くことができるのは、高い基準。そこまでになるには、授業中の練習時間だけではおそらく不可能です。
それでも最初から立派なお手本を参考にするのは、低い基準ではなく、高い基準をめざすべきだから。
先生ほどに上手では無いけれど自分よりもちょっと上手な人の書いたものをお手本にしていたら、気づけば先生並みに上手に書けるようになっている、なんてことはありません。
お手本のような立派な毛筆を書けるようになるには、たくさん時間を使って練習するのみです。
仕事も同じです。
上達はゆっくりかもしれませんが、低い基準に甘んじなかったからこそ、できるようになることがあります。
今日は自分達が目指すものが高い基準になっているか、そして、急がせていないか、確認する日です。