Vol.102 意思決定は数多い方が成果につながるのか

 

おはようございます。
「自らをマネジメントすることは常に可能である」
本日、ご紹介するマネジメント視点からの自分分析の質問は

#102 仮に、この状況が長く続く場合であっても、今回だけのこの措置で対応し続けるだろうか

です。
さっそく自分も答えて行きますね。


 「法律の多い国は無能な法律家の国である」という古いことわざがあるそうです。

 なるほど、と思います。それはつまり、一般的な問題であっても「特殊な問題」として個別対応して乗り切ろうとしているから、ということです。

 多くの問題は特殊の問題ではなく、今とこれからの、一般的な問題として処理することができます。できるけれども、「今回だけの臨時の措置」や「これだけの特別対応」というように、特殊な対応をしてしまうのは、「一般原則や方針に従って一般的な状況を解決していく」という視点が、欠けているだけなのかもしれません。

 意思決定は責任ある人には必ず求められることのため、もしかしたら、「意思決定しなければ」と思うのかもしれない?とふと思いました。テキパキと判断決定できる人は、それだけで優秀な人のように見えます。けれども、本来は、そうではありません。
 その場の対応策を決めることが意思決定ではなく、原則を決めることが意思決定であると捉えると、そう多くは無いでしょうし、時間もかけるべきものだと思わされますね。
 原則を決める、という視点に立つと、様々なことが変わります。「この対応を長く続けることになるかもしれない?」という新たな視点を加えて、長く使える原則をこの機会に作りだすことも大切と思わされます。

今日は 

#102 仮に、この状況が長く続く場合であっても、今回だけのこの措置で対応し続けるだろうか

という質問から、自分も考えてみました。
みなさんは、いかがでしたか。

もちろん即席の措置をとるべきこともあろう。しかしそのような措置をとるときには、「もし仮に、これが長期のものであってもそうするか」と自らに問わなければならない。もし答えが「ノー」ならば、より一般的、より概念的、より包括的な問題解決、すなわち正しい原則を定めるべくさらに努力しなければならない。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」