Vol.57 職場の苦手な人との向き合い方
#57 「あの人とはうまく行かないから」と割り切ったり拒絶をしていないか。
人ですから、苦手なタイプの人っています。自分自身も、誰かから見たら「苦手なタイプの人」だろうとも思います。
友人として関わって行くならば、「この人とは合わないんだよな~」っていう感情を無理して押し込めることは無いと思います。興味や関心、価値観など、人は様々な点で違います。
ですが、一方で、仕事となると、そうも言ってはいられません。
自分と馬が合う、気が合う、うまく行く人達とだけと仕事をすることはできません。職場には必ず、「自分とはうまく行かない」感じの人がいます。
そんな時、どうするか。割り切る・感情を無にする・ガマンする・陰で愚痴を言う、などなど、対応方法やストレス解消はいろいろあるかもしれないし、それを否定はしません。人なので。
でも、その「うまく行かない」感じの人と一緒に力を合わせて顧客への貢献を考えるならば、「成果に焦点を合わせたときに、この人は何が特に良くできるのか」を考えることに焦点を向けるのが自分の姿勢として必要だと思っています。
「人の強みを生かす」ことを自分の習慣にすると自分で決めたのならば、共に働く人の強みを生かすこと。
その強みは、自分の弱みをフォローしてくれるもので、それによって、自分だけの関りの時に比べたら確かな満足感が顧客に生まれているのかもしれません。
人に成果をあげさせるには、「自分とうまくいっているか」を考えてはならない。「いかなる貢献ができるか」を問わなければならない。「何ができないか」を考えてもならない。「何を非常によくできるか」を考えなければならない。特に人事では一つの重要な分野における卓越性を求めなければならない。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」