#28 人の仕事に役に立っていない自分の仕事を発見する
今日の自問は
「他の人の時間まで浪費してはいないか?」
です。
自分で取り除くことができる時間浪費の原因は自分で排除することができます。
これほどまでの「時間、足りない」と思うと、自分から進んで、浪費をやめようと思うようになります。
加えて忘れちゃいけないのは、他人の時間まで浪費しているかもしれないということです。
知識労働者の働き方は、誰かのアウトプットが誰かのインプットとなり、貢献のリレーによって顧客のもとに良い変化が生まれるもの、という流れの中では
自分のアウトプット時間は誰かのインプット時間でもあるわけです。
ですが、その、インプットされる物=アウトプットされる物が、変だったり足りなかったり、不要だったりしても
それを「ちょっと変です」とか「足りません(もっとこうしてくれれば)」とか「必要性を感じていませんが仕事として回って来るからやってます(要らない作業だと思うのですが、、、)」とは、なかなか言い出せない場面もあったりします。
2人にとっての時間の浪費になってしまいます。
このロスがあったとしたら、なかなか重症です。
プロセス内部の1カ所のインプット・アウトプット、に留まらないかもしれない。
他でも似たようなことが起きている可能性もあります。
相手に聴かないと発見できない時間の浪費だと思います。
「目的が分からなかったり時間を無駄にしている、と感じる仕事、ありますか?」と聴いたら、どんな答えがかえってくるかドキドキしますが、相手を傷つけることは無いと思うので、意識的に聴いてみる勇気を大事に。
人は、他人の時間まで浪費していることがある。そのような時間の浪費が簡単にわかる兆候はなくとも、発見のための簡単な方法はある。聞くことである。「あなたの仕事に貢献せず、ただ時間を浪費させるようなことを私は何かしているか」と定期的に聞けばよい。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」