#23 一緒に働く人が増えるときに生まれる時間に対する誤解

今日の自問は
「組織が大きくなると、自分の自由にできる時間が増えると思っていないか?」
です

ともに働く人の数が多くなる、その場合、自分が担当していた業務が他の人の担当になる場合もあります。
そうすると、自分の業務は減り、その分、自分が使える時間が増えて嬉しいと思うのですが、意外にも、その分空いたわけではなく、別の事でその空いた時間、またはそれ以上の時間が使われて行きます。
そのことを忘れがちになり、イラっとしてしまうことがあって、反省です。

空いたと思った時間は、連絡事項や詳細な説明、質問に答える、他の人への報告やフォローなどで使われて行きます。
「自分は知らない」「自分には関係ないこと」と思ってしまえば、そうではないのかもしれませんが、「あそこ、大丈夫かな」「どうなっているかな」「もっとこういう事も知りたい」と思う気もちは、仕事や成果に焦点が合わさっている限り、無くなることは無いと思います。そして行動する。そのために時間を使う、という流れです。

逆の場合もあると思います。他の人が自分に連絡を取って来ることや対応を求めることもあると思います。

ともに働く人の数が増えたとき、実際に使える時間が減る場合があることを見込んで、自分の時間を管理しよう。

あらゆる組織が仕事の関係と人間関係の複合の上に成り立つ。ともに働く人が多いほどその相互作用だけで多くの時間が費やされ、仕事や成果や業績に割ける時間が減る。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」