Vol.411 つくるのが大変でコストもかかった=質の良い製品、ではない

本日は

#411 製品の質に価値があると決めるのは企業ではない

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

メーカーの考える製品の質とは、単に生産が難しくコストがかかっているだけという場合が少なくない。しかし顧客はメーカーの苦労には動かされない。顧客の関心は「この製品は自分のために何をしてくれるか」だけである。当然である。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p121~

お客様満足のために自社内で工夫や努力を重ね、より喜ばれる製品サービスを生み出すことに企業は取り組みます。

そのため、その製品をつくることがいかに大変だったか、複雑だったかに、焦点を当ててしまうことがあります。

しかし、それら内部の努力や困難に焦点が当たると、何も知らない会社であれば「それは良い製品だろう」と思うよりも「そんなに作るのが大変だったのならば、ちゃんと出来上がっていないのでは?直ぐに壊れてしまうのでは?」と感じる可能性もあります。

顧客は製品サービスが生まれるストーリーに関心を持つ部分もありますが、一番意味があるのは、そういったことよりも自分にとってのメリットや価値です。

今日は、自社内の努力や工夫をよりどころに製品サービスの質を推し量っていないか、振り返ってみる日です。