#10  組織の目的を考える

今日の自分への問いは
#10「自分達の組織は、存続することが目的になっていないか?」 

絶滅危惧種と呼ばれる動物が居ます。
ジャイアントパンダやチンパンジーも野生の個体数が減少しているそうです。
動物の世界では種を永続させることが成功の一つ。
人類も生き永らえて来た一方で、自分達の行動のために他の地球の種を絶滅に追いやることへの懸念と対策が重視され始めています。

これに対して、組織は、永続することが成功ではありません。存続することが目的ではありません。
そう言われると「そりゃそうだ」と頭で分かりますが
一方で、仮に自分の勤め先が無くなるとしたら、驚きや不安の感情が生まれるのは自然なことだと思います。「なんで存続しないんだ」って。

組織は社会の機関です。外の環境に対する貢献が目的です。
大変な状況に見舞われたとしても、その状況の中でも、
「社会のために」「お客様のために」「従業員の雇用のために」と
そこから姿勢と視点を仕切り直して歩き出せるようにと
思います。

そのためには、平常時から「存続することが目的になっていないか?」を自分に問いかけ続けること。
良い時も普通の時も、苦しい時も、
「外の世界への貢献」の心をスタートにもち、ゴールにする。

組織は存在することが目的ではない。種の永続が成功ではない。その点が動物とは違う。組織は社会の期間である。外の環境に対する貢献が目的である。

P.F.ドラッカー著「経営者の条件」