Vol.446 顧客にとっての卓越した価値

本日は

#446 わたしたちの製品は使われる人にとっての価値に焦点を当てているか

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

ある医療機器メーカーでは、マーケティング分析の結果、全製品を設計し直すことにした。
それまでは、医師に受けいれられることが製品のリーダーシップと成功をもたらすと考えていた。(中略)
彼らにとって卓越した医療機器とは、熟練した看護師や技術者の手を借りずにすむ機器であり、取り扱いに特別の訓練を必要としない機器だった。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p163~

 購入者(お金を払う人)と利用者が異なる製品やサービスは特別な物ではありません。学習塾選びなどは、その最たる例ではないでしょうか。

 引用の箇所では、医師に製品導入の決定権があると考えていたメーカーが、製品の実際の利用者は熟練した腕や技能を持つ専門職では無かったと分析の結果、認識を変えた事例が挙げられています。

 誰がその製品サービスを実際に活用するかによって、価値は変わります。顧客にとっての価値は、顧客が誰かによって決まります。顧客の再定義の必要が無いか、検証が大切です。

 今日は、わたし達の顧客は実際に誰かを改めて問いてみる日です。