Vol.413 顧客にとって大切なのは製品か?作り手か?

本日は

#413 顧客の企業(=作り手)に対する関心はそれほど高くない

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

もし、顧客が自社の製品のことを少しなりと考えてくれたとしても、それは、まことに些細な関心にすぎない。顧客は、いかなる企業いかなる産業も気にかけていない。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p123~

経営者やそこで働く人たちにとっては、自社の存続は何よりも大事なことです。

一方で、顧客にとっては、ある企業が存続しなくなることは、残念なことであっても、企業側の事情とは異なります。同業他社では代替不可能な製品やサービスを提供していたのであれば話は別ですが、すべての企業において当てはまる話でありません。顧客は他社から購入できれば、残念ではあっても困るわけではないのかもしれません。

このような状況は、企業側からみたら受け入れにくい事実かもしれませんが、それが現実と受け容れるべきです。

事業を行う企業としては、自社の存続を目的にするのではなく、顧客にどのような価値提供を今後も行っていくかを考えさせられる点です。

今日は、もし、自社が存続しない状況が来たら、顧客に起こる現実はどのようなものか?を考えてみる日です。