Vol.92 やめられないことによるリスク
集中の第一の原則は、廃棄である、と言われたことに加えて、優先順位の決定よりも鍵となるのは、劣後順位の決定であると言われています。劣後順位=取り組むべきでない仕事として決定すること、です。
さすがに、「一切やらない」と決めると、それによって、他の誰かが自分よりも成功するかもしれません。可能性はゼロではありません。後になって、「自分もやればよかった!」と思うのを知っているから、「一切やらない」とは決められず、「これだけはやる」と優先事項を列挙して、取り組むことに。どれもなんとなく満足はさせられるけれども、成果というには資源投下が物足りなく、結果、中途半端な感じに終わります。残念ながら、よくあることではないでしょうか。
集中っていうのは、「何かをやる」選び出すというよりも、「それ以外に無い」状況も一緒につくり出すようなものかもしれません。廃棄しかり、劣後順位しかり、周囲の物をなぎ倒して行き、最後に残った物の中から選び出すか、もしくは、残った物が集中するもの、というようなものかもしれません。
時間の管理にも関連しますが、集中のための廃棄は、インパクトが大きいです。自分の活動の管理ともいえるかもしれません。勇気を持って、劣後順位を決められるように。
今日は
MP#92「今は取り組むべきじゃない」と決められずに、ちょっとずつ手掛けているようなものは無いか
というMPから、自分も考えてみました。
今日もよい一日にしていきます☀ ありがとうございます☀
劣後順位第一位を決定することは、楽しいことではない。誰かにとってはそれが優先順位第一位であるに違いないからである。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」