Vol.63 強みが活かされる仕事の大きさ
MP#63 多くを要求する大きなものとして仕事を設計しているか
指示命令で人に働いてもらいたいのであれば、事細かく小さなサイズで仕事を設計して、「期待は大きく」、なんていうこともあるかもしれません。自分にはどちらかというとその気(ケ)があるので耳が痛いです。期待だけは大きく、でも、内容は細かく。
知識労働者は自分の強みを活かす。他の人から見たら「強み」って分かっても、活かした行動をするのはその人自身だから。その人自身の行動そのものを、細かく指示命令で制限しないようにね、っていうことを今、改めて思わされます。
このテーマ時に思い出されるのが、数年前、当時所属していた(公社)茅ヶ崎青年会議所での活動のことです。その年、茅ヶ崎青年会議所は創立50周年ということで、自分は、50周年誌を作成する現場担当者を任されました。当時、自分に任せてくれた上の人は、それこそ、「多くを要求する大きなもの」として仕事を設計してくださった記憶です。あれをやって、これやって、あれはダメ、これはダメ、と細かく指示は一切されませんでした。
自分達で決めた誌面を作るために、周年誌作成の中で「取材をして文章を書く」経験を初めてしました。その経験がスタートとなり、仕事内容や事業説明に特化したWEBコンテンツを作成する仕事をするようになりました。人生、どうなるか分からないものです。
人の強みを活かすなら、その人自身が行動の中で自分の強みを活かせるようにするならば、大きなものとして仕事は設計する。突然に状況が変化することも十分にあり得ます。その時に対応できるのは、大きなものとして仕事を設計していた場合です。細分化していたらば、その細分化に自分達自身が縛られることにもなりかねません。それが顧客にとって良いことならば良いのですが。
今日は
#63 多くを要求する大きなものとして仕事を設計しているか
というテーマについて考えてみました。
仕事はすべて、多くを要求する大きなものに設計しなければならない。一人ひとりが、それぞれの強みを発揮するものでなければならない。関りのある強みが成果をあげられるよう、大きく設計することが必要である。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」