Vol.54 会議の成果をあげる
#54 この打ち合わせから、自分は何を得ると認識しているか。相手は何を得ることを目的としているか、自分は理解しているか。
時間の制約の中で行われる会議や打ち合わせは、自分が「この時間でコレを得よう」と認識できているか、できていないかで、得られるものが大きく変わります。
最初から認識できていれば、途中の会話でも気になることは掘り下げて質問をしたり、自分が思いもよらなかったことには新たなアンテナが立ちます。
「この打ち合わせの自分にとっての目的」を予め認識しておくことは大事だと思います。
一方で、時間を共有する打ち合わせ相手にも同じことが言えます。
自分には当たり前のことであっても相手から見たら当たり前では無い前提があった場合、そちらの共有ができているかいないかで、大きな影響があるかもしれません。
相手の目的を知る中で、相手の関心や視点を知ることも必要になります。
組織では、人は仕事をしているか会議をしているかだと言われます。
会議の無い会社が理想の姿、とも言われます。
原則ではなく例外である会議の時間を、生産的なものとするには、予めの準備が欠かせません。
どんなに短時間のミーティングであっても、「目的を認識する」という準備をして臨もうと思わされます。
会議を招集する前、報告会を開く前、説明会を準備する前に、それぞれの目的を明らかにすべきことを主張しなければならない。そして、それぞれの会議を自分達の貢献に役立つものにしなければならない。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」