Vol.49 期待の要求と指示命令の違い

#49 貢献の内容を指示命令していないか?

 

組織内部での貢献のリレーが、組織の外で成果となるには、一人ひとりの貢献が大切です。一人の貢献が欠けては成果に結びつかないかもしれない。

 上司や周りの人が期待する「貢献」がある一方で、自分自身が考える「貢献」があります。
両者が一致していれば良いけれども、指示命令で動いているわけではなく、得られる情報を元に自分の思考と判断で「これが貢献」と認識したことが、期待されていることとズレている可能性もあります。
「それも、助かることなんだけれども、、、、今はこれを求めている」と周囲の人が捉えている、なんていうことはゼロでは無いです。

 だからこそ、お互いに、何を期待しているか(期待されていると認識しているか)を知ることが大切。
この些細な点は、自分には、意識しないと、すっ飛ばしてしまう事だったりします。「どう思っていますか?」「どう認識している?」と聴くことや確認することは、自分には、だいぶ欠けていると思わされ、大いに反省です。

 相手に聴く、確認をせずに「こういうことを期待しています」と具体的な内容や方法をいきなり伝えることは、指示命令と変わり無いのかもしれません。貢献に焦点を合わせられていると思って、その実は、指示命令だったのかもしれない、、、、冷や汗です。
せめて「~な状況を皆のゴールにしているけれども、あなたに期待することは何ですか?」と聴けばいいのか。
なかなか難しいですね。

 

仕事において貢献する者は、部下たちが貢献すべきことを要求する。「組織、および上司である私は、あなたに対しどのような貢献の責任を期待すべきか」「あなたに期待すべきことは何か」「あなたの知識や能力を最もよく活用できる道は何か」を聞く。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」