Vol.42 自分達を方向づける
#42 わたしたちは、今日(今月)、価値への取り組みを行うことができただろうか?
あらゆる組織が3つの領域における成果を必要とするといわれます。
①直接の成果、②価値への取り組み、③人材の育成、の3領域です。
①は、〇〇数や〇〇率といった、誰にでもわかる直接的なものです。
一方で、こういった数字ではなく、②価値への取り組み、も必要です。
これは数字ではない分、内容を自分達で設定する必要があります。そのため、明らかではない場合もあります。
どのような内容の価値を実現しようと取り組んでいくか。
なにかに定めなければ、目的が分からずに日々の仕事に取り組んだり、数字ばかりに気を取られる毎日になります。
わたし達の場合は、「全体から部分を捉える力、部分から全体を捉える力の向上により組織と人が成長することに関わること」が価値への取り組みの一つです。
これを実現するには、わたし達自身の「全体と部分を捉える力」の向上や、お客様が捉えている現実、見ている現実への理解力や推察力が欠かせません。
日々の業務の中や、お客様とのやりとりのなかで、「自分達自身が部分のみに焦点を当てていないか?」を自分でセルフチェックすることもできます。
自分の方向性は自分で決めます。
そうでないと、出力は混乱し、指針となる物への感度が低下し、「この場面はまさに、価値への取り組みの場面」であるにもかかわらず、気づくことができずに流れてしまう、と思うと、とても勿体ないことだと思います。
組織には価値への取り組みが必要である。これは、ビタミンやミネラルの役割にあたる。組織は方向性をもたなければならない。さもなければ混乱し、麻痺し、破壊される。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」