#29 自分自身の重要度の過〇評価の罠

今日の自問は
「それは本当に、自分でなければできない仕事なのか?」
です。

貢献の意識が高く、さらにそこに自分自身の喜びを感じていたりすると「これは、自分がやらないと、ダメ!」と強く思うことがあります。
組織全体そしては為すべきことなのかもしれないけれど、自分の中では、「自分がやらなきゃ、と思っていること」になっていて、ひょっとしたら「自分がやりたいこと」「自分でやりたいこと」になっている可能性もあります。
仕事を手放せないというのは、こういうパターンがかもしれません。

でも、よく考えると、自分自身も365日、毎日万全では無いだろうし。急用などで休むこともあるわけです。
おまけに、何年間も同じことをやっているとしたらば、他の仕事をできるようになる時間はどこに作れるのだろうか。

自分と「同じように」や、自分「ほどに」できるかどうか分からないけれども、
自分「でなければできない」仕事とまでは言えないのでは?と、
捉える視点は、未来を考えたうえでも大事なことだと思います。

廃棄しすぎる心配は、意外と無いものです。
そして、意外と、人の方が自分には出せない質のアウトプットを行ったりして、お客様に更に喜ばれるかもしれません。その人自身も成長して、自分の時間に余裕ができる。

時間を整理しすぎる危険はあまりない。通常、誰でも自分自身の重要度については、過小ではなく、過大に評価しがちなものである。そして、あまりに多くのことが、自分でなければできないと考える。こうして大きな成果をあげる者でさえ、多くの不必要かつ非生産的な仕事をしている。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」