#9 自分達の中に残したいもののために仕事をしていないか

就職して初めていただいたお給料、つまり初任給で買った腕時計を
今でも大事に使っています
#物持ちがいいだけかもしれない

ソーラー電池なので故障もせずに、はや20年ですが
自分を見守ってくれています。
仕事をして、やっぱり最初に嬉しかったのは、多くの人にとっては「お給料がいただけたこと!」ではないでしょうか。

お給料(お金)は自分の中に残る物です。
会社で言えば、利益や売り上げも、自分達の中に残るものです。

自分が生活をしていくには最低限のお金は必要ですし
会社が人を雇用して必要な経費を使って回って行くにも、お金は必要です。
支払うために必要なお金は自分達の中に内側に残す必要があります。

ですが、このお金は、お客様が、わたし達が提供した物で
満足できたとき、良かったと思ったとき、嬉しかったとき、幸せを感じたときに、
対価としてお支払いくださったものです。わたし達が欲しい物のためにプレゼントしてくれたものではありません。

自分達の内側に残したいもの、欲しいものは、お金以外にもいろいろあるかもしれません。
ですが、仕事は本来、
お客様の満足を満たすために行うもの。
自分達の欲しい物のために行われるものでは無い、というのは、
頭では分かっていても、追い込まれたり状況が難しくなると保身に働きがち。

当たり前のことなのだけれども、
いつでも、どんな時も、そのように思えているか実践できているか?

苦しいときほど、自分の心に確認です。

特に重要なこととして、組織の中に成果は存在しない。すべての成果は外にある。企業の場合、顧客が製品やサービスを購入し、企業の努力とコストを収入と利益に変えてくれるからこそ、組織としての成果がある。

P.F.ドラッカー著「経営者の条件」