Vol.510 事業の定義としてどの程度規定するか

本日は
#510 扱う製品を規定せずとも事業定義としては十分である
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
「顧客の事務管理部門に対し、近代的オフィスに必要な機器や消耗品を供給する」という簡単なものであっても、事業の定義としては十分である。(中略する)この定義は具体的にいかなる製品を扱うかについても規定していない。実は規定すべきではない。なぜならば、それは、時、場所、状況に応じて決定すべきことであり、オフィスそのもの、およびオフィスに関わる技術や労働力、あるいは顧客の購買担当者によって変わっていくべきものだからである。
P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p255~
事業の定義として、どの程度規定するか。詳細な規定を考えるかもしれませんが、むしろ規定すべきでは無いとも言えます。
事業は、お客様の満足感を満たし価値観に応えることが目的です。そのため、組織ごとに大筋の「われわれの顧客は誰か」「われわれにとっての成果は何か」が定まっていても、細かい部分は、顧客ごとに対応が変わったり、同じ顧客であってもその場に応じて以前とは異なる対応をすることがあるからです。
定義内容を個別的に具体的詳細に規定するよりも、今日は、判断基準として機能するか、という点で今一度確認してみる日です。