Vol.455 市場が望む企業というアプローチ

本日は

#455 市場を年数変化とともに捉えているか

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

 スローンは、自動車のユーザーは基本的にはみな同じであって、性能がよく、価格が安く、乗り心地がよく、恰好の良い車、しかもモデルチェンジがあり、下取りしやすい車を求めていると判断した

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p169~

マーケティングの考えでは、市場における顧客を層に分けて考え、それぞれの層が求める製品を作り出す、という視点があります。多くの会社で取り入れられる視点ではないでしょうか。

 一方で、市場を層に分けてしまうのではなく、「そもそも顧客は、何が希望なのか?」を捉え直す取り組みもあります。参照はGMの事例です。中古車市場にも目を向けることで、新車を購入した人が、数年後に簡単に転売できるように、最初の段階から車を設計し、販売とサービスを行うなど、市場を現在、そして未来、という時間軸を踏まえて捉え直しました。

 人の生活は年数の経過により必ず変化するものです。市場を一時点における「層」ではなく、時間の経過を踏まえたものとして捉え直すことで、市場の希望にあった製品を作り出すことが可能になります。

 今日は、年数の経過とともに変化する、という市場に合わせて、考えられているか、確認してみる日です。