Vol.60 仕事のマネジメントと人のマネジメント
#60 「この人に合った仕事を」と強みを活かせる仕事を、新しく作って任せていないか?
強みを活かす
そこからスタートすると、「この人の強みを活かせるから」と、その人に合う新しい仕事をつくって任せることを考えがち。
佳かれと思って、「そういえば必要だったし」と思い出したので、新しい仕事を作って任せます。本人もやる気で、頑張ってくれそうで何よりです。
ですが、そうでは無いよ、という視点が必要です。
いくら「人の強みを活かす」と言っても、個別の人に合わせて仕事を新たにつくり、役職を与えていたら、、、、
気づいたら、仕事が溢れます。それは本当に、顧客にとってなされるべき事だったのだろうか?基本に立ち返ることが大切です。
「強みを活かす」のは大切なことで、成果がもたらされるためには、強みを活かすことが必要不可欠ではあるけれど、強みを活かすことは目的ではない。
「自分の強みを活かせるから」と、自分で仕事や提供サービスを作ってしまうことも同じだと思わされます。
強みを活かすことを目的に仕事を作らないぞ。
仕事は客観的に設計しなければならない。人の個性ではなく、なすべき仕事によって設計しなければならない。
P.F.ドラッカー 「経営者の条件」