Vol.517 卓越性の定義に必要なもの

本日は

#517 知識に関する卓越性は事業の今後も考えて定義する

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

卓越性の定義は、事業に弾力性や成長と変化の余裕をもたせることができるように、大きく、しかも集中が可能なように範囲を特定するものでなければならない。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p265~

 知識に関わる卓越性は、定義づけしたあとに実際の事業活動の中で知識を活用して磨きながら、伸ばしていくものです。

 そのための前提として、余裕を持たせた形で定義されていることが望ましいです。一方で、あれもこれもと手をつけるのではなく、集中して磨いていくことができるように、範囲が特定されていることが必要です。

 より質の高いものとして、より効果性のあるものとして、その知識を活用していけるには、定義づけの段階が鍵となります。「なんでも出来るは何も出来ない」と言われることもありますし、一方で「財務分析」というように非常に狭く卓越性を定義してしまうと、後々になって、かえって自身の首を絞めることになるかもしれません。

 今日は、知識に関する卓越性の定義づけにあたり、広すぎず狭すぎずの塩梅を模索してみる日です。