Vol.515 有効な事業定義ができていないことによる弊害

本日は

#515 その事業定義は有効か

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

事業についての有効な定義をもてないことは危険信号である。市場や顧客と無関係に事業を行っていることになる。さらには共通の知識や労力の相乗効果を実現する真の多角化ではなく、知識や労力とは関係のない分散を行っていることになる。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p262~

 事業とは何か、それは、市場において知識という資源を経済価値に転換するプロセスである、と言われています。

 事業を定義するとは、経済的対価と引き換えに満足価値を手にする顧客(市場)を定義することであり、満足を生み出す道具(手段)を実際に作り出す組織内部の知識を定義することやプロセスを決めて行くことでもあります。

 事業の定義によって、インプットとアウトプットが決まり、変わっていきます。

 一度定めれば終わりでもありません。「われわれの事業は何でなければならないか」、社会変化を前提に考える必要もあります。

 はたして、その事業定義は、インプットとアウトプットから見た時に、有効なものと言えるでしょうか。定められただけで不可能なものとなっていないでしょうか。  今日は、全体的な視点で自社の事業の定義の有効性を確認してみる日です。