Vol.502 ビジョンにとって意味あるのは才能や目新しさではない

本日は

#502 平凡なビジョンの方が成功する場合がある

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

未来において何かを起こすには、特に創造性は必要ない。必要なものは天才の業ではなく仕事である。ある程度は誰にでもできることである。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p249~

 ビジョンというと他では行われていない目新しいことを手掛けなければならないと考える向きもありますが、一概にそうとも言えません。ほかの産業やほかの国でうまくいっているものの真似をすることが、未来をつくることもあります。

 今から100年以上前の時代、靴はヨーロッパの農民には一般的なものではなく、彼らは裸足で農作業を行っていたといいます。それは、彼らにとって有益な靴=安くて丈夫な靴が作られていなかったからです。「貧しいから靴は買えないだろう」と考えるのではなく、「希望に見合った靴が販売されているか」という視点で捉えることができると、事業機会を見つけることができます。アメリカで成功したことをヨーロッパでも展開する、そこに目新しさが無くても、支持されるものであれば、拓けていきます。

 今日は、ほかの産業やほかの国で支持をされたり広く利用されているものについて、自分達の産業や自分達の市場でも支持されたり利用されるだろうか、改めて確認してみる日です。