Vol.476 アンバランスを機会に転ずる
本日は
#476 慢性的なアンバランスを機会にできないか
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
マーケティングや技術だけでなく、あらゆる生産的活動がアンバランスの原因となりうる。それは放置すれば大きな危険となるが、成長のための機会へと転ずることもできる。
P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p208~
現在の状況では投下する資源が大きくなってしまっているマーケティング活動や研究開発の活動は、分析をすると見つかったとします。数を増やすためには、人員や資金が倍以上に必要となってしまう関係があるためです。
このようなアンバランスな状況の解決策としては、例えば、過大となった人員を更に増やすことなく、そのまま活用できる新たなプロセスを考えることです。売り上げを増やすために営業マンを多く採用した場合、その営業マンが担当するものを自社製品に限らず、関係先が製造販売する製品サービスまで拡張し、他社にとっての流通ルートとして自社の営業マンを活用するなど、考えられます。
雪だるま式に増えてしまうような自社の既存のプロセスを使うのではなく、新たなプロセスや仕組みを他社まで含めて考えることが、自社の機会につながります。
“事業とは、知識という資源を経済価値に転換するプロセスである”
資源、経済価値、プロセス、それぞれを考えることです。
今日は、資源投下に不都合が生じているプロセスが事業機会とならないか、社外にも目を向けて考えてみることです。