Vol.473 産業としての経済性を考える
本日は
#473 産業としての経済性そのものが制約や弱みになっていないか
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
たとえ基本的な制約に対して直接手を打つことが不可能であるとしても、現にそのような制約が存在しており、その制約が製紙業の将来を危うくするかもしれないという事実に変わりない。
P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p206~
引用の箇所では製紙業の経済性について取り上げています。
製紙メーカーは原木のすべてに対して対価を支払っていますが、実際の製紙のための工程では原木の4分の1しか利用せず、半分は森に残し、4分の1は処分しているという現実があります。つまり、対価は100%に支払っているにもかかわらず、75%は活用できていません。
この75%から何か製品を生み出すことができれば、製紙のコストは各段に下がります。製紙メーカーが、原木を活用して何を行うか、によって、製紙業の産業としての経済性は大きく変わります。
今日は、自社の産業内で活用できていない資源が無いかを探ってみる日です。