Vol.426 市場の論理に従って行動する

本日は

#426 供給者は自らを顧客の行動に適応させなければならない

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

完全に不合理に見える顧客の行動は何か。したがって、顧客の現実であって、わが社には見えないものは何か。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p136~

「なぜ、お客さんは、そういう事をするのかな」と、例えば感じることがあったとします。自社が提供しているサービスを購入いただいているにも関わらず、お客様自身も同じものを内製化して作ろうとしたりしている場合です。

わかりやすい例で言えば、大手スーパーのプライベートブランドの商品などが当ります。他のメーカーから製造販売されている同種の製品を陳列している並びに自社製造の物を販売します。メーカーから見たら「不合理な行動」と取るかもしれません。

顧客が一見不合理に見える行動を行うことには理由があります。どのスーパーにも置いてある製品しかないお店よりも、このブランドのスーパーにしか無い製品を置いているお店の方が、最終消費者としては買い物や購入の楽しみを感じるかもしれません。「最終消費者にとって」を考えるスーパーから見たら、自社ブランドの製品を製造販売することは合理的なことです。

今日は、顧客の一見不合理に見える行動が、なぜ行われているのかを考える日です。