Vol.401 顧客にとって支払う価格の意義
本日は
#401 顧客の関心は、得られるものに対する支払いの総額
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
経済連鎖を構成する法的存在のいずれか一つの内部で発生するコストに限定したコスト管理では、コストは管理しきれない。少なくともコスト全体の把握と理解が必要である。
P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p89
企業側にとっては、コスト管理を考える場合、プロセスの一部分についてなど部分的な物の場合が多いかもしれません。材料費や流通チャネルの変更などによりコストを下げられると、企業側としては「いいことをした」と満足できるかもしれません。
一方で、確かに価格が下がることは消費者としてはありがたいことの一部ですが、消費者にとっては、全体として支払う総額の中での部分的な変化にすぎません。
顧客は「総額で支払った額」と「得られたもの」を考慮して判断するため、部分的なものよりも全体的なものや最終的な結果に関心を持ちます。
同じくらいの額を支払うのでも、内容や中身が従前よりも目に見えて進歩していたり改善しているならば、満足度が上がります。
今日は部分的な変更ではなく、プロセスの全体的な視点でコストについて考えてみる日です。