Vol.392 新製品には時限を設定する

本日は

#392 マネジメントの独善的な製品にならないために

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

 これは当然成功すべきであったにもかかわらず、まだ成功していない製品である。しかもすでに多額の投資をしてきたために、マネジメントが現実を直視できなくなっている製品である。(中略)あらゆる新製品について、期待に応えるべき時限を設定しなければならない。そしてその時限は、大きな前進があった場合にのみ延長することとしなければならない。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p74~

マネジメントの独善的な製品というものがあります。こだわり故に「顧客から支持されていない」現実を受け入れることができず、何度もやり直しを試みてしまう。

製品サービスに限らず、流通チャネルの判断などでもあるかもしれません。「これは意味がある」と、マネジメントが独善的な視点で独りよがりの判断をしてしまっている場面です。

今現在、独善的な製品となっているということは、どこかのタイミングで開発された後、今日の主力製品とならなかったもの、昨日の主力製品とならなかったもの、です。時間をかけて、今の状態になっています。

独善となってしまっていることに気づいたらば、廃棄や縮小の判断は当然に必要ですが、それ以前に大切なことは、開発段階で期待に応えるべき時期を限定すること、です。

今日は、今、誰も満足させていない製品サービスについての時限を決める検討を始める日です。