Vol.391 無意味な差別化をしていないか

本日は

#391 「コストがかかり生産が難しい=いい品である」と錯覚していないか

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

 ある科学機器メーカーの自慢の顕微鏡が非生産的特殊製品だった。このメーカーでは、余分のコストをかけて、その特殊製品を標準仕様製品とは別に生産していた。しかし性能はあまり違わなかった。
 それどころか、クレームの四分の三がその特殊製品に対してであり、常に特別のアフターサービスが必要とされていた。

P.F.ドラッカー 「創造する経営者」p71

製品や提供サービスについて分析すると、特殊であるが非生産的な物が見つかることがあります。

コストをかけて差別化を行っているけれど、顧客から支持をされず対価も払われないようなものです。

ですが、提供側としては「これだけ資源を使って、特別仕様にしているのだから、売れないわけがない」と考えるかもしれません。

製品やサービスの価値を決めるのは顧客です。コストをどれだけ使っているか、どれだけ拘りがあるか、ではありません。

今日は、顧客にとって無意味な差別化を行っていないか、確認してみる日です。