Vol.270 担当者を決めていないから、良き意図で終わる
本日は
#270 担当者が責任を引き受けているか
というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。
(あまりに多くの意思決定が立派な意図に終わっている原因の第三は)、担当者を決めていないからである。仕事のプラン、目標、期限について、誰かが責任をもたなければならない。決定に実を結ばせるのは決定そのものではない。人である。
P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」
「実際の実行を行う担当者が決まっていなかった」ということはさすがに少ない気がしますが、ひょっとしたら、そのような場合もあるのかもしれません。
人ありきで属人的にその人自身に合わせて意思決定を行うのは間違いですが、担当者が決まっていないと、そもそも実行に取りかかることもできません。
任されたその人自身も、納得して、その仕事を引き受けているか。責任を引き受けているか。
担当者が決まっていない、というのは、現実的に選ばれていないということにとどまらず、担当者自身が自分の責任として引き受けているか?ということでもあるのかもしれません。
「口頭で文書で伝えたから、了解しているはず」というのは、任せる側の思い込みかもしれません。