Vol.267 意見の対立を防げなくても、争いを無くすことはできる

北海道の羊の放牧

本日は

#267 争いをなくすために意見の対立を利用する

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

 争いをなくすには、意見の対立を利用することが一つの方法である。(中略)争いの種をなくすことはできない。しかし、意味のないものにすることまでは無理だとしても、二義的にすることはできる。そのための最高の方法が意見の対立を建設的に使うことである。

P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」

 争いの種をなくすことはできないけれど、争いを二義的なもの、つまり、「どちらが正しい、どちらが間違っているということよりも重要なことが、ここにはあるよね」というように、関わる人たちの視点を変えることはできます。

 視点を変えたその先に、全員で目指す成果につながる行動があるならば、そちらに取り組んだ方が良いと思いませんか。意見の対立は重要ではなかったことに気づくかもしれない。

 そのためには、まず、反対する意見を聞くこと。何に反対しているのか聞けばわかるし、反対者の方も、相手がよく考えていない訳でもないし、悪者でもないと分かるはずです。

 意見の対立を防ぐことができなくても、反対意見を聞くことを通じて、争いをなくすことはできます。