Vol.365 成果と資源は組織の外部にある

本日は

#365  組織の外部と内部の関連性をどれだけ理解できているか

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

企業を差別化する唯一にして特有の資源は、科学技術から社会、経済、経営にいたる知識を活用する能力である。企業が市場において価値あるものを作れるのは、知識のおかげである。(中略)外部にある資源すなわち知識を、外部における成果すなわち経済的な価値に転換するプロセスである。

P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」

組織は社会に対して成果をもたらします。成果とは、顧客に起きる良い変化のこと。顧客に起きる時点で、成果は組織の外にあります。

その成果を可能にするのが組織の資源のうちの知識です。知識は「知っている・知らない」の情報ではなく、能力のことを意味します。成果に実を結ぶための、組織ごとに異なる仕事を行う能力のことを言います。

知識はある一時点をみれば、組織の内部にしかないものかもしれません。差別化ができている段階です。

ですが、一人の人にできたものは時間や工夫をすれば他の人(ほかの組織)にもできます。その点で、本来的には組織の外にあるものです。

事業は、本来的には組織の外部にあるものを組織内部で活用して、再び組織の外の変化に結びつける活動です。外部と内部は関連しています。

今日は、自社の能力(=知識)をどれだけ差別化できているかを考えてみる日です。