Vol.213 二股をかけた目標は許されない

歴史感じる金沢市

本日は

#213 対立する意見が出て来たため、目標設定から逃げていないか。

というテーマについて考えてみます。
こちらを参照しています。

戦略に関しては一つだけしてはならないことがある。意見の対立を理由に目標の設定を逃げることである。

P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」

 意見が対立している場面では、どの意見を採用するか?に焦点があてられがちです。それぞれの意見から出される目標があります。目標は2つ以上、考えられているという状況です。

 この場合、2つ以上の意見を集約させて折衷案を作り、目標も、それらを反映した幾つかのものに定める、という方法が考えられます。むしろ良い方法のように思えます。みなの視点が活かされる。

 けれども、そもそもの意見の対立を起こしている本質を見過ごしたり、安易に折衷案を考えるのは避けるべき。なる意見は異なる視点から提案されて、異なるものを目指しているかもしれません。

 成果は何かから逆算し、成果のあがる意思決定を行うことが先。目標はその後。

 そうすると、どちらも成り立たたないような2つ以上の目標ができあがってしまうことも無いはずです。