Vol.194 模範となるとはどういうことか

本日は

#194 翌朝、鏡の中に見たい自分であるか

というテーマについて考えてみます。


 自分の感情に嘘をつくことはできません。

とんでも無いミスをしてしまって、まだ報告出来ていない日の出勤前の朝は、なんと気分の重いことよ。鏡の中の自分からも何かを問いかけられるような「それでいいのか」と問われるような心境です。

 リーダーも人なので間違いやできない事はあります。ですが、卑怯だったり、卑劣だったり、間違いを認めなかったり、など、真摯さに欠けることを自覚しているのに、それを改めないとしたら、他の人に模範には決してなることは無いでしょう。

 鏡の中に見たい自分、見ることができる自分は、真摯さを備えている自分であること。模範となるとは、大そうなことをしなければならないというよりも、真摯さを備えているかどうか、ということ。

リーダーは模範たるべき者である。期待に応えるべき者である。(中略)したがってリーダーたる者は、あらゆる行動において、翌朝鏡の中に見たい自分であるかを問うことを習慣化しなければならない。

P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」