Vol.186 人を育てることは可能性を考えること
本日は
#186 人の可能性と組織としての機会を結びつける
というテーマについて考えてみます。
働く人に関することと、組織に関することは、主体という点ではそれぞれが別。
なので、ともすると、両立しえない場合もあります。
人の可能性は、組織で働いている限り、組織がめざす成果に関連したところにあります。人は、組織が顧客に対してもたらす成果への貢献を通じて、自己成長を遂げるからです。
ということは、組織が何を目指すのか、ということに、働く人の可能性も関わって来るということです。
組織は、社会からの客観的なニーズに応え、社会の変化を機会として活用することを通じて、成果をもたらします。
成果とは、ここでは、売り上げ利益ではなく、顧客にうまれるプラスの変化のこと。
働く人の成長や可能性を考える時には、その人自身の固有の強みや有している能力に焦点を当てながら、社会からの組織への期待を捉える、この両方が必要。
あなたは二つのことを見ておられるのではないでしょうか。人の才能、可能性、強みを見ておられる。もっているものを引き出すことによってなりうるものを見ておられる。と同時に、客観的なニーズ、客観的な条件、現実の機会も見ておられる。
P.F.ドラッカー 「非営利組織の経営」