Vol.74 上司が得意でないことを心配する必要はない

MP#74 うちの上司は何がよくできるか。成果をあげるためには、上司は、部下の私から何を得なければならないか。

 

 部下は上司を改革したがる。よく言ったもので、先輩や上司に関する愚痴は飲み会のネタの1つだったりします。「まったくさー、〇〇さんは△△なんだよね」というように。自分にも経験があります(すみません)。

 ですが、上司も人である以上、弱みがあって当然ですが、そこを直そうとしたり改革しようするのは時間の無駄、労力の無駄になります。誰であっても弱みで成果をあげられないからです。弱みを努力で克服し、並みのレベルまで押し上げることよりも、成果に焦点を合わせて強みを活用することの方が、よほど生産的です。

 最終的には上司が仕事上の大きな役割を負っているとすると、その上司に成果をあげてもらわなければ、わたし達が成果をあげられないことにつながります。それは残念すぎること。チームや組織全体のこれまでの活動が実を結ばないことになります。  弱みのある上司=悪、だという認識があるから、矯正しようとしたくなるのかもしれません。弱みは悪ではなく、人ならば誰でもあるもの。そこを、強制的に直すことを仕事を通じて求められたらば嫌なものです。仕事は顧客に貢献するものであり、弱みの矯正のためにあるものでは無いよね、と、改めて思わされます。

 今日は

#74 うちの上司は何がよくできるか。成果をあげるためには、上司は、部下の私から何を得なければならないか。

というMPから、自分も考えてみました。

成果をあげる官僚は「新長官は何ができるか」を考える。そして「議会や大統領や国民との関係づくりがうまい」のであれば、そのような能力を十分に使わせるようにする。優れた政策や行政も、政治的な手腕をもって議会や大統領に提示しなければ意味がない。

P.F.ドラッカー 「経営者の条件」